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なぜマインドフルネス(再掲)

マインド

- (思考・判断の働きをする)心、頭脳、精神

引用元:英ナビ!辞書

 

結論から書いていきます。

わたしたちの多くの問題は、「思考」に関係しています。極論すればそれだけが問題と言っても言い過ぎではないかもしれません。

例えば…

・「将来、食っていけるかな」という不安

・「このままでいいのかな」という焦り

・焦りから、知識の蒐集(しゅうしゅう)に走る 

・人よりも秀でているという感覚で傲慢になり孤立してしまう などなど。

 ありとあらゆる場面に思考は介在し、問題は浮き上がってきます。

他人とは違った人間になり、もっと賢くなり、もっと明晰で利口になろうとすること―これが絶えず思考の追い求めているものなのである。それによって、あなたは深い安心感を見出そうとしているのではないだろうか。

引用元:J.Krishnamurti


カーシャパ(仏弟子)よ、心は猿に似ている。

いつももの欲しげであり、さまざまな行為(カルマ)を形作るから。

(中略)カーシャパよ、心は猿に似ている、色とりどりの行為を為すものにして、

対境に対して貪欲であるから。

引用元:Buddha 大宝積経


こころ放逸(ほしいまま)なるひとには つる草のごとく愛欲がしげる林の中に

果実を求める猿のごとく 生より生にさまよいめぐる

引用元:Buddha ダンマパダ法句経334



マインドフル

-気づく、注意する

引用元:英ナビ!辞書

 

マインドフルネスということばが、非常に流行っていますね。

心理療法やストレス低減の方法として、聞くことが多いです。しかし、もともと瞑想として行われてきたことを、最近になって心理療法などに取り入れられポピュラーになり、さらにアップルやグーグルというメジャーな企業にも取り入れられビジネス分野での効果が謳われ、さらにポップになったというところでしょうか。

もとをただせばつまり、瞑想ということです。瞑想とは、気づき(Awareness)であり、自分自身の思考や、感覚に常に気づいている、外側から眺めているということです。


瞑想は、あらゆる思考、あらゆる感情を自覚することであって、その善悪を断定しないでただ見守り、それと行動を共にすることである。

引用元:J.Krishnamurti

 


マインドフルネス

つまり、マインドフルネスとは、自分の「思考」や「感情」に気づくことあり、気づいていることです。

もしイメージを描いていた(夢想や想像)としたら、それは、「思考」が行う仕事なのです。

イメージ(思考)を描いているときに、「思考」を観察することはできません。

「思考」が「思考」を観察するということは出来ないのですから、もしそこに「判断」や「良し悪し」などがあるならば「思考」のしわざということになります。

思考を「外側」から眺めるようにする、「メタ認知」ということがマインドフルネスの意味ということなのです。

もし、私たちが思考(イメージ)と一体化している場合、「いま、ここ」にいないのです。居るのは記憶というイメージの中の「過去(実体のないもの)」に存在していることになるので、つまり「私」は存在していないことになるということです。


・私の心、あなたの心は過去のものの結果です。それは過去のものに基づいています。その思考は過去のものの結果です。それが時間です。

・私たちはほとんど独立した思考や感情というものを持ちません。思考や感情が起きるとき、それらは単なる反応で、だからそれは既成のパターンから自由なものではないのです。反応…の中には自由などないからです。

・思考のおしゃべりがやんだとき、そこに理解の閃光がある。

引用元:J.Krishnamurti


「思考」には「思考」の役割があり、全くそこから自由でいられることは難しいかもしれません。しかし、1日の中で数分~数十分でも、思考のおしゃべり(苦の原因である)から開放されるならば、軽やかで、あるがままに観る(直観)ことができる生き方ができるかもしれません。

観察者は「誰」なのか?

 

究極的には…


ヨーガとは、心の働きを止滅することである

Yoga Sutras of Patanjali (1-2)

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