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エゴ(自我)の正体

あるてぃー 就労移行支援 生活訓練 フロイト 氷山 無意識 自我

抑圧(Repression)と投影(Projection)

 フロイトさんの提唱した、自我の働きについては、以前ブログに書きました。

特に「抑圧」と「投影」について詳しく書いております。

参照記事:「自我状態とエンプティーチェア」

 

気づかない本質的な欠点

 「アミ小さな宇宙人」というシリーズが3部作ありまして、表紙を故さくらももこさんが描いておりました。

とても平易に書かれていますが、本質的なことが書かれている良書だと思います。

 その2シリーズになります「もどってきたアミ」の第5章で、人の持つ自我について、それを直視できない理由やそれはある段階までは救命具のようなショックを和らげるような役割があり必要なものと語られています。

 それは、自我というものが、それ自身の闇を直視するのを避けるためのチート(防衛機制と呼ばれる)であって、例えば「抑圧」ならば蓋をして本当はあるものを存在しないものとして扱ったり、「投影」ならば自分の中には存在せず、他者の中にのみ存在するという欺瞞(ごまかし)です。

 以下にアミが語る大事な部分を抜粋して引用したいと思います。

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アミ:「例えば、ある種の悲惨な生活というものを知らないでいる人には、急に"闇"を見せないほうがいい。徐々にいかないとね・・・」

アミ:「それと同時に、人の内面の闇をも指しているんだよ」

アミ:「つまり、多くの人が自分自身のことを素晴らしい人だと思いこんでいるんだよ。自分の持っているいくつかの欠点を、全く直視することができないでいる。その欠点は、ときにはとても重症だ。」

アミ:「でも自分では気がつかないその欠点を、まさに他人の中にみいだすと、その人を人一倍はげしく批難するということがいつも起こるんだよ。」

アミ:「そして突然人からその欠点を指摘されようものなら、死ぬほどひどいショックを受けるんだ。いつも自分を美しいと思いこんでいた”みにくい、幸せ者の小さな人”の話を知っているかい?」

アミ:「それまで一度も鏡を見たことがなかったんだ。そして、はじめて鏡を見たときから悲劇がはじまったんだ・・・。わかるかい?」

アミ:「我々を愛からひきはなしている、エゴという自分の中のみにくい部分には、それを支えてしばりつけている根があるんだ」

ペドゥリート:「そのって?」

アミ:「一番大きな本質的な欠点だよ。我々にはいくつもの欠点があるけれど、その中で一番重症なやつだ。それががっちりとエゴを支えているんだ。ちょうど土に埋まって外からは見えない木の根のように、自分で見つけるのはたやすいことじゃない。他人のほうがずっと見つけやすい。でも他人からそれを知らされると、自分を美しいと思いこんでいたみにくい幸せ者の小さな人、と同じように我々のかわいそうなエゴはその支えを失って、我々は死ぬほどショックを受けるよ・・・」

ペドゥリート:「なんでなの?もし、エゴがなくなったとしたら、もっとずっと幸せじゃない、純粋な愛にもより近づけるわけだし・・・」

アミ:「まだひとりでは泳げない人からいきなり"救命具"を取ってしまったら、大変なことになるよ!・・・」

アミ:「ある程度までの水準の人生においてエゴは一種の”救命具”のような保護者的な役目をしている。でももし、もっと上の水準に進歩したければ、その重い"救命具"つまりエゴのことだけど、それを一緒に持っていくことはできないんだ。まず、ひとりで泳ぐことを学ばなければならない。いつか、二者択一しなければならない時機というものが、やってくるんだよ」

 

アミ:「欠点については、今ここで言うわけにはいかない。なぜなら、予期しないあまりにもみにくい現実を知らされて、それに耐えられるだけの用意ができていないから。きみたちはまだ”救命具”無しではひとりで泳げないんだ。だから二次的な欠点を少しずつ示していくことにしよう。これは、三人にとってそうとうデリケートな、しかもきつい仕事だ。ペドゥリート、前にきみのみにくい部分を指摘しただろう?」

ペドゥリート:「ああ、あの"中傷"のことか」

アミ:「いつも、同じだよ、自己防衛の反応というのは・・・。"中傷"、"不正"、"侮辱"、"非難"。だけど、最初の一撃はすでに加えてある。そのことをきみはもう少なくとも自覚している。エゴのひと枝はもう折られている。いちど欠点を見て受け入れられたら、あとはそれと闘うことができるようになる・・・。ときにはそれを受け入れるのに時間がかかるとしてもね」

アミ:「こうやってだんだんと基本的な欠点には近づいていける。でも同時にひとりで”泳ぐ”ことも学んでいかないといけないけど・・・」

 

「もどってきたアミ」エンリケ・バリオス著 第5章 気づかない本質的な欠点

あるてぃー 就労移行支援 生活訓練 防衛機制 アミ小さな宇宙人

愛とは何か?

 意識の進化というようなスピリチュアルな話はよこに置いておいて。

 つまるところエゴがある時には愛が存在できず、愛がある時にはエゴが存在できない。同時に顕現することができないということではないでしょうか?

 エゴという梯子は、上に登るには必要なものであるけれど、上に登ってしまえば捨ててもよいものだということでしょう。

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アミ:「もし愛とともに生きていけるなら、他にはなにも必要じゃない。でも、まだきみたちは愛をどうやって手に入れたらいいのかも知らないでいる。それだからこそ、これからキアに行く意味があるんだ」

「もどってきたアミ」エンリケ・バリオス著 第5章 気づかない本質的な欠点

 

まとめ - キーワード

  • エゴの正体
  • 心的防衛機制
  • アミ小さな宇宙人
  • もどってきたアミ

あるてぃー 沖縄 就労移行支援 生活訓練 公認心理師 内藤拓也
会話が楽しくなる就労移行支援事業所 あるてぃー
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